まるで避暑地でのワーケーション!キリロム工科大学でのお仕事の一風景
ご無沙汰しております。
キリロム工科大学(Kirirom Institute of Technology)の学務担当副学長の釜我昌武(KAMAGA Masamu)です。
時が流れるのは早いもので、2021年も既に3月になってしまいました。
さて、東南アジアの一角、カンボジアの首都プノンペンからやや離れた国立公園内にあるキリロム工科大学での仕事・生活は、なかなかキリロム以外のところからは知る術がありません。そのため、その仕事や生活の様子、そしてその魅力を少しずつブログに書いたりしながら発信していこうと思っていたのですが、これまで全然書けていませんでした。
実は、私自身にとっても、毎日が目まぐるしく過ぎていく中で、しっかりと自分の歩んできた生活の記録を残しておくことは大切だと強く感じています。少しずつ時間を取って、ブログなどの形でまとめていきます。
繰り返しますが、東南アジアはカンボジアの、大自然と共にある高原リゾートの中に、キリロム工科大学のキャンパスがあります。そのような環境での仕事は、なかなかユニークで、大変そうに思えるかもしれませんが、私にとってはとても快適なものです。
今回は、キリロム工科大学での仕事の一風景について現場の写真と共に書いてみました。
とは言っても、キリロム工科大学のキャンパスそのものではなく、キリロム工科大学併設のリゾートでの写真を中心に載せて記事を書きました。
まるで夏の避暑地でのワーケーション!Workation!
最近流行りの「ワーケーション」という言葉を使ってみました。
ワーケーションとは、英語で書くと「Workation」で、「Work」と「Vacation」から来ている言葉のようです。「Work」つまり「労働」と、「Vacation」つまり「休暇」を組み合わせた言葉なので、「働きながら休暇を取る」、または逆に、「休暇を取りながら働く」というような生活スタイルのことを示します。
2020年より始まった新型コロナウィルスの影響、いわゆるコロナ禍のせいで、私たちの社会において密を避ける必要性が出てきています。そのため、多くの人が出社をする代わりに、家などで仕事をすることを推奨されるようになりました。その結果、在宅勤務やテレワーク・リモートワークで仕事を進めていく時代が到来しています。地方への移住をする人も増えているのかもしれません。
そういったリモートワークなどの賛否はともかくとして、人によっては、出社する必要が完全になくなり、100%リモートで仕事をしている人も実際にいらっしゃるようです。
このような場合には、通勤の必要性がなくなるので、場所に囚われずに自由に住む場所・滞在する場所を選べるようになっていきます。このような時代背景もあって、ワーケーションという言葉が最近よく聞かれるのだと思います。
キリロムの高原満喫ライフ
キリロム工科大学は、通称キリロム国立公園と呼ばれるカンボジアの国立公園内にあります。標高はやや高く、500~600mと聞いています(※正確ではないかもしれません)。
キリロム工科大学に併設のリゾートのレストラン、パイン・ビュー・キッチンの写真を載せてみます。パイン・ビュー・キッチン(Pine View Kitchen)は通称PVKと呼ばれていて、松(=Pine)の樹を眺めることができることで有名です。日本の松とは種類が違うのでしょうか、ぐにゃぐにゃ曲がることなく、スッとまっすぐ高く天に向かって伸びている松です。
晴れた日のキリロムのリゾートのレストランの外観 |
晴れた日のキリロムのリゾートのレストラン |
晴れた日のキリロムのリゾートのレストラン |
カンボジアは赤道に近いため、年中夏のような気候です。四季という四季はありません。季節と言えば雨季と乾季があるだけです。このような気候の下で、キリロムは少し標高が高いため、一年中夏の軽井沢のような気候です。
とは言っても、日中は晴れると日差しが強くなるため、それなりに暑くはなります。もちろん風は涼しく爽やかなので、日陰でじっとしていれば暑くはなく、とても快適ですが、歩くと少し汗ばみます。
霧のキリロムで、まるで「霧ロム」ですね 笑
キリロムの朝は普段からとても涼しいですが、霧に包まれた朝のキリロムは、大変冷えます。
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posted by
KAMAGA Masamu Ph.D. (釜我昌武)
Vice President for Academic Affairs
Kirirom Institute of Technology, CAMBODIA (キリロム工科大学)
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余談ですが、カンボジアに来る前に、大好きで5年以上住んでいたインドネシアの第3の都市バンドゥン(Bandung)も、標高が700~900mほどのところにありました。そこは、赤道直下のインドネシアにおける高原リゾートのような街で、インドネシアの首都ジャカルタの人にとっても避暑地のような街でした。
東南アジアというと、赤道から近いために常夏で、ただただ暑い、リゾートと言えば海!というイメージをもたれがちですが、実際には標高の高いところも多く、そういったところには避暑地がたくさんあり、高原リゾートとなっていることが多いのです。
コーヒーベルトなどとも呼ばれますが、コーヒーの産地もそういった場所に多いですね。
いずれにせよ、海よりも山が大好きな私にとっては、キリロムのようなところは最高の場所です。
霧に覆われるキリロム(Kirirom)
2021年3月現在、カンボジアは乾季で、キリロムも例にもれず乾季です。
しかし、ここは国立公園で自然がたくさんあるからでしょうか、乾季でも朝方は霧に包まれることがあります。とても濃い霧です。
写真を載せてみます。晴れているときと視界が全然違います。
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霧に包まれた朝のキリロム |
霧に包まれた朝のキリロム |
霧に包まれた朝のキリロム |
霧のキリロムで、まるで「霧ロム」ですね 笑
キリロムの朝は普段からとても涼しいですが、霧に包まれた朝のキリロムは、大変冷えます。
東南アジアというと、Tシャツやポロシャツに短パン、サンダルで過ごせそうですが、キリロムではそうはいきません。特にこのように霧に包まれた朝は、布団から出るのが億劫になるほどなので、ジャケットやパーカーのようなものが必要です。この霧に覆われた写真からその涼しさを察していただけると幸いです。
東南アジアでの生活は、日本とは違う雰囲気が楽しめて面白いと思います。
常夏の国の大敵:エアコン要らず、そして乾燥知らず
東南アジアの主要な街にいると感じるのですが、年中暑いためか、室内の冷房が著しく強いことが多いです。
このため、体調管理が難しいことが多々あります。特に冷房が強いと部屋がひどく乾燥するので、お肌がカサカサになります。東南アジアのエアコンは、適切に湿度をコントロールできない種類のものが多いので、部屋が厳しく除湿されることも多いです。
私も、2017年に高原都市バンドゥンからジャカルタに引っ越した当初は、肌が知らず知らずのうちに乾燥し、かゆくて止まらなくなることがありました。蕁麻疹のようになってしまい、結構大変でした。
一方、前述のインドネシアのバンドゥンや、ここキリロムなどではエアコンが全くいらない生活を送ることができるので、乾燥によるお肌の悩みなどがありません。そのため、とても快適に感じます。
乾季はもちろん乾燥しますし、屋外は乾燥に伴い埃っぽさもあります。しかし、室内ではエアコンなどを付けて常時除湿をしているわけでもないので、部屋の中にタオルなどを干しておけば十分潤いますし、アンチエイジングの大敵の一つ、乾燥から身が守られます。
私が個人的に東南アジアの高原リゾートを推したくなる理由の一つです。
キリロム工科大学でのお仕事の一風景
長くなってしまいましたが、キリロム工科大学でのお仕事の一風景をお届けします。
以下の写真は、先日オンラインを中心に開催されたキリロムグローバルフォーラム2021(Kirirom Global Forum 2021, KGF2021)の際に、オンライン上でオペレーションに関わっていたときのものです。正確に言うと、キリロムオンラインとして配信していたキリロムグローバルフォーラム終了後の後夜祭のようなオンラインイベントに携わっていた際の写真です。
週末ではなかったためリゾートのレストランが空いており、外に面している特等席を占有しました。そして、キリロムの大自然の中に夕日が沈むのを見守りながら、オンラインでの配信を行っておりました。
日本とは時差が2時間ありますし、当時は2月初旬で冬真っ只中でした。日本は既に真っ暗で、とても寒かったはずです。そのような中、まさか、キリロムでは、こんなに幻想的な雰囲気の中で、しかも屋外から配信しているとは誰も思っていなかったのではないかと思います。
キリロムグローバルフォーラム2021のコンテンツをキリロムオンラインとして配信中 |
徐々に日が暮れていくキリロム |
夕日が沈んだキリロム |
すっかり暗くなったキリロム |
新興国の高原リゾートでのワーケーションのような生活
現在私は、キリロムという都会から離れた新興国の大自然の中で暮らしています。
この言葉だけを聞くと、文明から遠く離れた世界で、とても原始的な環境の中で生きているかのように思われそうですが、実際には想像以上に快適です。
特に、このコロナ禍においては、三密を避けるために、都会での生活では自宅に引きこもり続けるようなことも多いかと思います。日本の都市部は部屋が決して広くはないため、快適なものとは言えないかもしれません。
上記のキリロムのレストランの写真をご覧になると分かるかもしれませんが、ここは年中涼しくエアコンも必要ないので、壁もなく、三密とは縁がない環境です。朝晩は肌寒いので上着が必要ですが、とても過ごしやすいです。
日本で、一般的には認知されていないかもしれませんが、年中涼しい、東南アジアの高原リゾートでワーケーション生活というのは、個人的にはアリだと思っています。
Google Meetで会議中の釜我昌武(終了直後) @キリロムのレストラン ※バーチャル背景ではございません、自然の背景です笑 |
Work in Kirirom, it's like the Workation
さて、「まるで避暑地でのワーケーション!キリロム工科大学でのお仕事の一風景」と題しまして、過ごしやすいキリロムでの仕事の一風景をお届けしました。なかなか時間が取れず、キリロム工科大学での仕事・生活の様子をお届けできていませんが、今後も少しずつ発信をしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
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posted by
KAMAGA Masamu Ph.D. (釜我昌武)
Vice President for Academic Affairs
Kirirom Institute of Technology, CAMBODIA (キリロム工科大学)
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※本記事に記載されている内容は釜我昌武の個人的見解であり、所属する組織(キリロム工科大学、A2A town Cambodiaなど)とは関係ありません。